公文書改ざん問題に、セクハラ問題。

財務省が揺れ動いている中、今度は財務大臣が次のような発言をしたようです。

・政権の安定があったからこそ、経済成長がずっと続いてきた

・ほとんどの経済統計の数字はよくなっているので、5年前より、今のほうが経済が悪いと言う人は、よほど運が悪いか、経営能力に難がある

財務大臣としては、経済政策をアピールしたいのかもしれません。

しかし、アベノミクスに限界がきていることは、もう明らかです。

円安誘導により、一部のグローバルな大企業が潤ったことは、ひとつの成果でしょう。

しかし、社員に給料として還元されることはなく、内部留保にとどまっていることは誰もが知っています。

大企業だけ優遇すれば、全体指標が上がるのは当然です。

配点の大きな科目だけ優先的に勉強して、全体の成績が上がるのと同じです。

しかし、地方の中小企業・零細企業は、悲鳴をあげ続けています。

このアベノミクスの恩恵を受けにくい地方の会社の経営者に対して、財務大臣は

「経営能力不足や運が悪い」

と言っているのです。

受験や塾の世界に例えると、一部の優秀な生徒だけ徹底指導し、成績の伸びない子を放置しているようなものです。

結果として、一部の優秀な生徒が、いい学校に進学してくれれば、塾の実績になるのですから。

それでいて、塾長が、成績の悪い子は、勉強方法が悪いか、運が悪いのだと言えば、どうなるでしょう?

経済政策の成果を訴えるのであれば、一度、地方の中小企業・零細企業の経営者の前で、同じ主張をしてもらいたいものです。