コンサルタントの仕事では、プロジェクトの中で、混沌とした状態に出くわすことが多々あります。

そんな場合、

・3C(自分の会社、顧客、競合会社)
・4P(製品、価格、チャネル、プロモーション)

といった有名なフレームワークを活用すると、状況や課題を整理できることが多いです。

このフレームワークの中で、特に経営に特化したバランス・スコアカード(BSC)という便利なツールをがあります。

今回は、それを紹介していきたいと思います。

バランス・スコアカードの4つの視点

バランス・スコアカードは、アメリカのキャプランとノートンが提唱したマネジメントの手法のことをいいます。

開発当初は、賛否両論あったようですが、評価指標を構造化し、経営的に意味のある指標管理につなげた点で、今では十分に使える考え方になっています。

バランス・スコアカードの基本的な考え方は、評価指標を次の4つの視点に分けることにあります。

・財務の視点
・顧客の視点
・業務プロセスの視点
・成長と学習の視点

この4つの視点で分類し、それぞれをきちんと定義・分類することで、今まで個別の組織や部門で行われていた指標管理を、経営に役立つ構造にしたのです。

バランス・スコアカードの活用方法

経営の基本は、まず「財務の視点」になります。

・在庫を減らす
・売上を増やす
・コストを下げる

などという目標は、経営視点であり、財務的な目標です。

次に、この財務目標をよくするために必要な「業務プロセスの視点」を整理していきます。

在庫を減らすためには、在庫回転月数を改善する必要があるでしょう。

売上を増やすためには、欠品率を下げて機会損失を減らす必要があるでしょう。

コストを下げるためには、1人1日あたりの出荷数量を増やす必要があるでしょう。

このように、業務プロセス的な指標を改善すると、財務数値がよくなり、両者はつながっていることが分かります。

一方、「顧客の視点」はどうでしょうか。

顧客から見ると、正確に出荷されることや迅速さが求められることでしょう。

つまり、出荷リードタイムの短縮や、出荷エラーの低減が達成されれば、顧客満足度が上がることになります。

結果として売上が増えることになるでしょう。

また、「成長と学習の視点」では、財務、顧客、業務プロセスのそれぞれの視点でみた評価指標をさらによくするための活動のことを指しています。

具体的には、トレーニングをしたり、解決した課題の数を増やす活動のことをいいます。

こうして、バランス・スコアカードの切り口により、4つの視点における評価指標が確立されていくのです。

SCM(サプライチェーンマネジメント)は在庫を減らすことが目標のように捉えられることが多いです。

しかし、本来は、財務目標を達成するためのマネジメント手法でもあります。

”SCMと経営をつなぐ”

次世代のキーワードです。

この取り組みを進めるためには、バランス・スコアカードのようなフレームワークで、全社的な最適化を行っていくことが必要になってくるのです。