地震・豪雨に熱中症。

自然による災害が、連日猛威を振るっています。

そんな中、愛知県で小学1年生の男の子が熱中症で死亡するという、悲しい事故が発生しました。

気象庁による会見や、この先一週間の天気予報を見ても、熱中症の危険性があることは誰もが分かっていました。

にもかかわらず、校外学習を実施した点においては、

「今までは大丈夫だったから、今度も大丈夫。」

といった学校側の危機意識の低さが引き起こした悲劇だったとも言えます。

しかも、この男の子は

「疲れた。」

と、彼なりにアラートを何回も出していたといいます。

校外学習が重要でないとはいいませんが、本当に悔やまれます。

亡くなられた男の子にはご冥福をお祈りするとともに、二度とこのようなことがないようにしていただきたいと思います。

本件に限りませんが、私は最近、日本人は、平和ボケというか、危機意識の低い人が多いように感じています。

「午後は暑くなるので、運動は午前中にしておこう。」

よくある発言です。

昭和の時代は、これでも大丈夫でした。

真夏でも、午前中の気温は20度台、午後に30度を超えてくるのが常だったからです。

エアコンもほとんどつけなくても大丈夫でした。

しかし、最近はどうでしょう。

午前中も晩も平気で気温30度を超えてきます。

地球環境の変化により、昭和の常識が通用しなくなってきているのです。

このことを、まず我々が、受け止めなければならないのだと感じています。

この場合、午前中も晩も暑いので、運動などのイベントは延期・調整するのが妥当な選択ではないでしょうか。

調整が難しいイベントもあると思いますが、生命よりも重要な調整とは一体何でしょう?

もうひとつ。

私の住んでいる大阪府では、暴風警報が発令されれば、学校は休校になります。

しかし、一部の山間部の地域を除いて、大雨警報や洪水警報では、学校は休校にはなりません。

ここ数年、私は不思議に感じていました。

特別警報が出現したこともあり、警報の意味合いが薄れていることは否定できませんが、本来、警報は危険なことを意味しているはずです。

大阪府では、ほとんどの地域で、過去、大雨や洪水で被害が発生したことがありません。

このため、大雨警報や洪水警報では、学校を休校にするほど危険ではないと判断しているのでしょう。

しかし、近年はどうでしょうか。

大阪府に限らず、大雨や洪水で都市圏が麻痺する姿をニュースなどで目の当たりにしている人は多いのではないでしょうか。

「線状降水帯」

という恐ろしい局所的な豪雨が騒がれ始めたのもここ数年の話です。

時代とともに、自然環境は大きく変化しているのに、人間の作っているルールや人間の意識が追随できていないのです。

「警報はいつものことだ。」

「朝晩に熱中症は起きない。」

「エアコンは体に悪いので、できるだけ、つけないほうがいい。」

「雨が止んだから、危険は去った。」

「24時間、会社のために働く。」

このようなことを個々人が勝手に判断しないためにも、国や行政のメッセージはとても重要な意味をもってきます。

国や行政が適切なルールを制定し、然るべきメッセージを出さない限りは、同じような事故はこの先も多発するでしょう。

改めて、日本人は、適切なリスクマネジメントを行い、危機意識を高めていく必要があるのではないでしょうか。